【保存版?】プラグインを買う時に注意したいこと3つ。

Posted by: soundathlete

plugins_caution

毎年、この季節はプラグインのセールで大盛り上がりする音楽業界。通常価格の50%OFF!なんていうのも当たり前にあって、ついついお財布のヒモが緩くなってしまいがちですよね。

とはいえ、お値段の張ることには変わりありませんし、ちょっと張り切り過ぎちゃって「うわ!これ買って失敗した!」なんてことが起こらないよう、プラグインを購入する際に気をつけたいことをメモしておきたいと思います。

 

その1【どこで買うのか?】

だいぶ国内でもセールをやることが増えてきてはいますが、プラグインの多くが海外製ということもあり、メーカーサイトから直接購入したり、海外のオンラインショップでないとセールが行われていないプラグインなども多々あります。では、どこで買うべきなのか?

英語が苦手!万が一のサポート体制が不安!ということであれば、ちょっとお値段が高くても国内正規代理店で購入しましょう。その価格差は「安心を買っている」ものだと考えればきっとスッキリすると思います。もちろん親切なメーカーやオンラインショップもありますが、中には傷モノのインストールディスクが送られてきたり、散々催促しないと発送を行わないところもあるようです。

あんなプラグインやこんなプラグインが欲しい!という方は、勇気を持ってメーカーやオンラインショップから買ってみましょう。国内では手に入らないプラグインや、思いもよらないセールに巡り会えるはずです。ただし、信頼できるオンラインショップかどうかは、少し評判を調べてからにしましょう。また、可能であれば購入後にライセンスが発行される “ダウンロード販売” が楽チンですね。パッケージ販売になると、届くまでヤキモキしちゃいます(笑)

僕が個人的に利用しているオンラインショップは、こちらの JRR SHOP です。今のところ、トラブルなく購入ができているのでオススメかな?

 

その2【プラグイン・フォーマットは対応してるか?】

音楽制作に使用するプラグインにはいくつか種類があります。代表的なものに「VST」「AU(Audio Unit)」「RTAS」「TDM」などですね。最後の「RTAS」と「TDM」については、今後新しい「AAX」というものに統合されていく予定です。で、この使用できる種類、いわゆるフォーマットはお使いの音楽制作ソフトウェアで変わってきます。

代表的なものを挙げてみると・・・間違ってたらゴメンなさい!

Avid ProTools ⇒ RTAS、TDM。ただしバージョン11以降はAAXに統合。
Steinberg Cubase ⇒ VST
Apple Logic Pro X ⇒ AU
Ableton Live ⇒ VST、AU
PreSonus Studio One ⇒ VST、AU

などなど。必ずお使いのソフトウェアと購入したいプラグインが、それぞれどんなプラグイン・フォーマットに対応しているのか下調べして、合うものを購入してください。

そしてもう一つ。プラグイン・フォーマットが対応していたとしても、32bit環境、または64bit環境で動くのか?が問題になります。32bit、64bitって何やねん!って人は、別でググってみてくださいね(笑)

昨今、音楽制作ソフトウェアもドンドン64bit環境へ移行しています。そうなると、プラグインも否が応でも64bitに対応している必要があります。中には両方を同時に使えるソフトウェアもあるようですが、ごく稀です。例えば Apple Logic Pro X ですと完全に64bit環境に移行していますので、64bitに対応していないプラグインは使用できません。

ここがけっこう落とし穴で、プラグインの中には「Windows用64bitはあるけど、Mac用は32bitだけ!」とか、そのまた逆も存在します。こうなると、万が一対応していなかった場合はメーカーのアップデート待ちという悲惨な状況が待ち受けています・・・。そういったことにならない為にも、プラグインを購入する際には対応状況をしっかりと見極めるようにしましょう。

 

その3【オーソライズ方法は?】

オーソライズというのは、いわゆる「認証」という作業になります。プラグインが正しい方法で購入され、正しい人が使おうとしているのかを確認するわけですね。代表的な方法として「インターネット認証」と「iLok」を使用したものがあります。

前者の「インターネット認証」は非常にシンプルです。メーカーのサイトなどで会員登録をして購入した製品を登録する(レジストレーションとか言います)、するとプラグインを有効にするための認証コードがもらえる。といった方法や、認証に使用するメーカー独自のアプリケーションをダウンロードする方法もあります。Native Instruments なんかがそうですね。

対して、「iLok」と呼ばれるUSBフラッシュメモリーみたいな道具が必要になるものもあります。

iLok2

これがクセ者で、この中にプラグインを使うために必要な情報を入れて、プラグインを使用するPC・Macには必ず差し込んでおく必要がでてきます。この方法のメリットとしては、自宅やスタジオといった異なる環境を持っている人は、「iLok」を持ち運べばそれぞれの環境で同じプラグインが使えるという点があります。もちろん1つの「iLok」に複数のプラグインを登録することも可能です。

しかし、「iLok」をまだ持っていない場合は、5,000円近くするこの商品を別途用意する必要があります。せっかくセールで安くプラグイン買ったのに・・・なんて落ち込まないように、認証形式は事前に確認しておきましょう。

ちなみに「不正利用を避けたい!」と強く願っている、比較的高価なプラグインで使用されているケースが多いです。プラグイン業界では知る人ぞ知る “Waves” も、長年この「iLok」による認証が必要だったのですが、新しい「V9」というバージョンからはインターネット認証になりました。

個人的には、なるべくこの「iLok」は使いたくない。なぜなら「iLok」による認証のデメリットに “故障” があります。うっかりUSBを蹴飛ばして折ってしまったり、自然故障した場合は、わざわざ「iLok」の製造元であるアメリカはPACE社に本体を送り、中のデータを解析してもらってプラグインの情報を復元してもらう必要があるのです。考えただけで面倒!紛失したりしたら・・・どうなるんでしょう?これも考えたくない!

ということで、個人的にインターネット認証のプラグインだけにしたい気持ちがあるのですが、皆さんはいかがでしょう?

 

以上、プラグインを買う時に注意したいこと3点を挙げてみましたがお役に立てたでしょうか?まぁ、自分もこれで失敗した経験があるので、覚え書きとして書いたのですが(笑)

長い記事を読んでいただきありがとうございました!

Leave a Reply

CAPTCHA